おばあちゃんについて

こんにちは(*´꒳`*)

本日は、おばあちゃんについてです。

 

5年前に亡くなった祖母(93歳)は、身長145cmと大変小柄でした。そのわりに活発で、年がら年中どこかへお出かけしておりました。多趣味な祖母は、俳句や散歩や詩吟、書道を嗜んでおりましたが、晩年まで続けていたのは「俳句」でございました。私がお出かけ好きで多趣味なのは、間違いなく祖母の影響です。

 

今日は、そんな祖母がのこした、数々の伝説の中から私が「さすがおばあちゃん👵」と思っているエピソードについてお話しさせてください。

 

❶そこ、間違える!?

まず、私の祖母は元看護師でした。

数々の手術にたちあい、看護婦長を経験したとか(本人談)。

そのわりに「非繊細さん」で、家で誰かが体調を崩すと「とりあえずル○飲んどけば治るさ」と、どんな時にも市販薬をすすめられて育ちました。かなりの高熱でも出ない限り、あまり病院へ行った記憶がありません。

あ、うちは母子家庭で母は働きに出ていたので、ほぼほぼおばあちゃんに育てられたと言っても過言ではありません。

そんな祖母がある日、弟が体調を崩したときに放った一言が忘れられません。

弟「なんか風邪っぽいんだけど…。」

👵「熱はあるんかい?」

弟「んー今のところない。」

👵「じゃあ、リリでも飲んどきな。」

 

リリ!?

リリとは!?

 

はい。うちでは当時、リリーという犬を飼っており、薬の名前と犬の名前を間違えてしまったようです。リリーは呼ばれたと思ってピクッと反応しておりました。

 

❷91歳で!!

祖母は、90歳のときに趣味の俳句で県知事賞に選ばれて、表彰式の様子が新聞に掲載されました。若い(70代くらい)頃は、「いつか吹割の滝の句碑になるのが夢だ」といつも話していました。70代でも、90代でも、いつもいつも夢を追いかけて叶え続けた祖母の姿を見て育ったので、知らず知らずのうちに「夢」は追いかけ続ければ(行動し続ければ)叶えられると、刷り込まれていたのかもしれません笑

そんな祖母の91歳の時の夢は、「手術を受けて、もっともっと良い俳句をつくること」でした。当時、大腸ポリープを患っていました。自分の意思とは関係なく排泄物が出てしまうことがあり、お出かけができなくなり、俳句づくりのネタを収集するのが難しくなっていました。お医者様からは、「手術をしなくても、これが原因で亡くなるものではない。年齢が年齢なだけに、逆に手術をすれば手術中に万が一のことがある可能性も…」というお話でしたので、家族としては手術をすることに躊躇しておりました。ところが、祖母本人は!「手術してください。万が一のことがあっても、決して先生や病院のせいにはいたしません。」と、手術をお願いするのです。先生も、戸惑われたことと思います。あまりの熱意に、先生も家族も根負け。「どうしても俳句がつくりたい」

という夢が、周りを動かしたのです。

91歳で、人工肛門にする大手術を受けました。

その後手術は無事に成功し、宣言どおり俳句づくりを楽しみました。

 

❸まさかの新聞にW掲載📰

そんな、手術を終えた祖母ですが、92歳の終わり頃から入院することに。大腸のことではなく、肺にガンが見つかったためです。もともと乳がんを患って全切除していたのですが、今回は肺でした。手の施しようがない状態でしたので、人工呼吸やお薬で病院生活を送っておりました。その際も、お見舞いに行くと必ず「メモしてくれ。」と言って俳句をメモさせられていました笑

2015年3月14日朝方、祖母は永眠しました。

そして、翌日3月15日の新聞のお悔やみ欄に祖母の名が。また、もう一箇所。俳句欄に、祖母の辞世の句が載っておりました。お悔やみ欄と俳句欄に同時に載っちゃうところが、おばあちゃんぽくて良いです。悲しいはずなのに、俳句欄に名前を見つけたとき思わず笑っちゃいましたからね。

 

まぁ、そんなこんなで、おばあちゃんは小柄だけど偉大でした。

 

追伸:俳句とか詠んだことないけど、ふきわれの俳句大会に応募してみようかな…。

http://www.city.numata.gunma.jp/event/shakaikyoiku/1006930.html